こんにちは
暑い日が続いていますね
体調など崩されていませんか?
今回は、活版印刷に無くてはならないものをご紹介します。
『え?活版印刷って何か特別なものが必要なの?』とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
意外に思われるかたもいるかもしれませんが、結構いろいろ必要なんです。
活版印刷では、活版印刷機がまず大前提として必要です。
その他いろいろ必要なものがたくさんあります。
印刷というと、いわゆるプリンターやコピー機などで、複数の色の印刷物が一気に印刷されるところを
想像されるかもしれません。
しかし、活版印刷では、なんと一度に一色しか印刷できません。『え〜〜〜〜〜〜』
(厳密に言えば、一度に一色しか印刷できないのは活版印刷だけではありませんが)
学生時代に版画を印刷したことがある方もいるかと思いますが、
それと一緒です。
そして、印刷の為には、版下という超高価な樹脂でできた樹脂版が必要です。
版下は取り扱いが非常に難しい製造機を必要としますが、こちらは、
専門で作成してくださる方がいます。
お願いする際には、厳密なルールに則ってデータを作成し、お渡ししなくてはならないので、
『これでは版下はできません。やりなおしてください(ニュアンスでお伝えしています)』と
ダメ出しが来たりします。
ほろりと涙を流しつつ、自分のミスに凹みながらデータを作り直す
なんてことをやりつつ、データを作っています。
そして、『OK作れるよ』と言ってもらえると、写真にあるような樹脂でできた版下ができあがるのです。
これが活版印刷のかなり大まかな一歩目です。
一つの作品中に何色も色を使いたければ、その分、版下を用意する必要があります。
切り出した版下は新しい作品の一色目です。
今回の新作は、複数の色を使いますので、他にも版下を用意しています。
完成までの長い道のりの一歩を歩み出しました。
完成しましたら、是非作品をご覧ください。