下田直子 ハンドクラフト展

下田直子 ハンドクラフト展

下田直子さんの本、2冊目購入 サブタイトルの「まじめで優しく懐かしい」がピッタリの本です。 僕の小さい頃、それは一回目の東京オリンピックが開催された頃、僕は東京の京浜工業地帯の町工場と東京湾で取れる海苔が有名な大森というところに住んでいました。 小さい頃は分からなかったけど、僕の家は一軒家の持ち家で小学校の友達の多くは団地やアパートに暮らしていて、そんな団地やアパートが狭いけどコンパクトで現代的な感じがしてカッコ良くみえ憧れていました。 一軒家の僕の家の廊下の行き止まりのところに足踏み式のクラッシクなミシンが置いてありました。まるでその場所が定位置のように、そのミシンは居ました。なんで定位置と思ったかと言うと隣の家も、また友達の一軒家の家も大概ミシンがいる場所は廊下のドンツキだったのです。 母がミシンを踏んでいいるのは、あまり記憶にありませんが、家庭用の編み機はよく押し入れから引っ張り出して僕のセーターなどを編んでくれていました。でも当時の僕は手作りのセーターより町の洋品店で売っているセーターの方が良いなどと生意気な事を言う、今となってはとても可愛くない子供でした。(お母さん、ごめんなさい) また母方のおばあちゃんが毎年冬になると家に来て、何か月か一緒に暮らす事をしていました。おばあちゃんはいつもコタツに入りながら編み物をしていました。今だから分かりますが、あれはかぎ針のモチーフつなぎで、ひざ掛けやショール、コタツにかけるヤツなどを編んでいて、夕方になるとテレビで相撲を見ながら編んでいました。(僕はまだテレビを見ながら編み物が出来ません!) そんな子供の頃の懐かしい思いを下田直子さんの本は思い出させてくれるのです。

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ファッションデザイナー

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