私が作品を作るときに日々使っている道具たちを紹介します。
とにかく一番大事なのがまち針とハサミです。真ん中にある裁ちばさみは二代目で、これで生地を切っています。その隣にある同じクローバー製のハサミが一代目で、40年くらい前に購入したものです。ずいぶん使ったので切れ味が悪くなってしまい、今は型紙のハトロン紙を切るのに使っています。
クローバの使い慣れた同じものが、まだ製造されているのに感激しました。少々重いですが、布をまっすぐに切ることができる、頼もしいハサミです。
一代目の隣の新しいハサミもクローバ製の裁ちばさみですが、これは軽~いです。軽すぎて、切るときにヒョロヒョロ動くせいか、まっすぐに切れません。でも切れ味抜群なので、細かい切込みを入れるときには大活躍のハサミです。
そして、なくてはならないのが、真ん中の赤い玉がついたリッパ―です。先端がU字になっていて、小さな刃が付いています。糸をほどく時や、仕付け糸を切るとき、引っ張るとき、ギャザーを均一に入れる時、ボタンホールを作る時など、細かい仕事には大切な存在です。12センチと細くて小さいので、よく机の上で行方不明になります。厚紙で作った定規や、まち針用のピンクッション、普通の針用のピンクッション、ロール状の仕付け糸、チャコペンシル、メジャーなど。
こんな道具たちを使ってブラウスを縫っています。私の作ったブラウスが皆様の所に旅立つことをとても嬉しく思っています。
2021年1月25日 今村みどり