チェルノブイリ

ここ数日、テレビで朝のニュースを見るのが恐ろしいです。皆さんも同じ気持ちだと思います。どうしてこんな事態になっているの?どうしてこんな恐ろしく、理不尽なことが起きてしまっているんだろうかと、いたたまれない気持ちになります。 チェルノブイリと聞くと思いだすことがあります。30年くらい前に起きた原発事故後、その周辺に住む人の中に甲状腺異常が多発していました。私の住む広島市は長年にわたり、放射能がもたらす人間への影響とその治療研究を続けてきた大学や施設があるので、チェルノブイリに住んでいる12,3歳くらいの子供たちが20数人が招待されました。夫は仕事でチェルノブイリに取材に同行した経緯で、その子たちが広島に滞在する数日間を家で預かることになりました。オクサナとターシャという女の子二人が家にやってきました。とてもきれいなオクサナは13歳、キュートなターシャは12歳、背も高く、髪の毛は細い薄茶色。ロシア語なんて全く分かりませんが、身振り手振りで何とかなりました。嵐のような数日間でしたが、楽しい思い出です。その後どうしているかな、健康で過ごせているかな、と時折思っていましたが、また、ウクライナのことでチェルノブイリ原発のことを耳にし、今では40代になっているはずの二人のことを思わずにはいられません。 核兵器のことをちらつかせて脅すなんて!絶対にそのようなことが現実にあってはいけない。広島に住んでいるからこそ強く強く思う。 交渉がうまくいって、一日も早く、ウクライナの人々もロシアの人々も、平和な日常が戻って暮らせることを願っています。   2022年2月28日    Maya and Yuri 今村みどり

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