鯉の主(文庫本ブックカバー)

　 　分厚い本にも対応できるように全体を広げると通常のブックカバーは30cmなのに対し、本作は37cmなのは分厚い本にも対応するためであり、また薄い百ページにも満たない本は、ベルトに通した余った生地を折り畳みスナップに留めることで対応しています。 　 　そして袖の縫い付けにこだわっており、手縫い糸で非常に細かく丁寧に縫っています。 　他のブックカバーには無い点を作りたいと思い、ハトメで、着脱可能な栞を作りました。 　廃材などの再利用もこだわっており、スペルのような糸と鯉の漢字の 刺繍を施した御守りを彷彿とさせる叶う結びのアクセサリーがセットです。 　また、万が一スペルの糸が切れてしまった場合も別の糸で代用できます。 正確に言うと鯉の飛沫です、池の主の鯉が飛び跳ねて、夕暮れに水玉が飛沫を上げる様を創造して、縫いました。　そして鯉の文字が書かれたブックマーカーをセットにしています。　 　鯉でも言えることですが魚類の独特な曲線美の表現が難しく何度もの下書きをして練習して作りました模様も錦鯉の柄を参考にしています。 　ワンポイントで地味に見えますが鯉の顔のアングルや奥行きは下書きの時点で決まっていましたが目の位置は小さいので難しかったですが、時間を費やし丁寧に仕上げました。 　日本の和を出すために国獣の鯉を出したので次は雉をモチーフにした作品も作りたいと思っています。 　刺繍の手を入れすぎずかつ寂しくなりすぎない微妙な侘び寂びはなかなか調整が追いつかずちょうど良い水玉の配置を考えながら刺繍していました、鯉の近くの水玉は他と一回り小さいのは距離感を生み出して実際に見ているように見せるためですね、いわゆる躍動感というやつです、それに他の水玉のサイズをほんの少しだけ変えることによって池の中から息良いよくかつ寂しく跳ねる様子の鯉を映し出しました。 材料:綿の生地　赤と橙色の刺繍糸　ゴムベルト　スナップボタン ［本のサイズ］ 厚さ調節できます650P〜340Pまで