朱羽紅の華(和綴文庫本ブックカバー)

　表紙を入れるポケットを一般的に袖というのですが、この作品の袖の高さは16.5cmと少々高めでトールサイズの文庫本にも対応しています。 　そして、表紙がきっちり入るために袖は別の生地を使っており表紙との間をなくすため丁寧に細かく縫い付けています。 　 　生地を裁断していると、かなりの確率で、余った生地が出るので、なんとか使ってあげたいと思い、少ない生地で作れる文庫本はないかと考え、生地を消費しているのは本の束の厚さだと気づき、これを別の素材で代用できないかと考えて穴を通して長さを調整できるタコ糸にしました。 　また、全てあまりもので作っているため、様々な個性を感じとれ、まるで学校の教室を思い出します。 　 　使い方は、巾着袋を、彷彿とさせるような 一度広げて本を入れ糸を引くだけです。 　 　和服を着て読みたい、和室や日本家屋のような風景とベストマッチな彼岸花モチーフの作品です。 　 　束の厚さ調整にもこだわっており、京極夏彦先生や川上棯先生のような俗に言うレンガ本が最大サイズです。 　また薄い百ページにも満たないようなひらべったい本も入ります。このようなページ数の少ない本は、長いタコ糸をスペル替わりに使えます。 　(材料)はぎれ、タコ糸、ボタン、手縫い糸、赤の刺繍糸