【作品誕生ストーリー】
ガソリンの匂いを漂わせた女性が1人
靴も履かずに森を歩いていた。
「もう何もかもどうでもいい」
「私なんていない方がいいんだ」
彼女はそう言うと
持っていたライターに火をつけた。
実は彼女は職場でいじめに合っていた。
上司からは毎日無理な仕事量を
押し付けられ残業ばかり。
なのに残業代はもらえていなかった。
周りの同僚からも
何だか避けられているような気がして
怖くて話しかけることもできなかった。
家に帰っても
暗く誰もいない部屋があるだけ。
彼女は毎日
「何のために生きているんだろう」
と思っていた。
そんなある日彼女は
急に思い立ち、
気がついたら森にいたのだ。
「全部燃えちゃえばいい」
そう言って彼女は
ライターの火を自分に近づけた。
一瞬にして火は彼女を包み込んだ。
このまま彼女は燃えてしまうのかと思った瞬間、
ザザー!っと
滝のような勢いの雨が降ってきたのだ。
そしてあっという間に
彼女を包み込んでいた火を消した。
「私、生きてる」
彼女がそうつぶやくと
その場にぺたんと崩れるように
座り込んだ。
すると彼女のところへ
何か光るものが近づいてきた。
そして突然彼女にこう言った。
「なんてバカなことをしているの!」
彼女がびっくりして顔を上げると
そこには小さな人のようなものが
宙に浮いていた。
人のようなものには
金色に輝く羽が生えていた。
「あなたは誰?」
と彼女は聞くと
「私は妖精のイシュケ」
と人のようなものが答えた。
「妖精?」
「私、おかしくなりすぎて
幻覚でも見てるのかな」
と彼女はつぶやいた。
「私は幻覚なんかじゃないわ」
「雨を降らせたのは私よ」
とイシュケは言った。
「あなたが火を消したのね」
「死なせてくれればよかったのに…」
と彼女が言うと
「バカなこと言わないで!」
「死んでいい生き物なんていないわ!」
とイシュケは言うと
「もっと自分を大切にして」
と言って小さな体で女性を
抱きしめようとした。
イシュケに触れられた瞬間、
彼女は暖かい日の光に
包まれているような感覚になった。
すると女性は急に大粒の涙を流しながら
わんわん泣き出した。
今まで辛すぎて泣くことすら忘れていたのだ。
溜まっていたものが
全部溢れ出すかのように泣く彼女を
イシュケは優しく撫でながら
「泣きたいときは泣いていいんだよ」
と言った。
「ありがとう」
と涙しながら彼女は言った。
しばらく泣いていた彼女は
「泣いたらちょっとスッキリした」
「もうバカなことはしないわ」
と言った。
するとイシュケは
「辛いことがあったら
これを見て私を思い出して」
「いつでも私はあなたのそばにいるよ」
そう言うと彼女の手に何かを持たせた。
彼女が手を見ると
水色に輝く石があった。
石に触れるとイシュケに
抱きしめられた時の感覚が蘇った。
「ありがとうイシュケ、
これをお守りにするわ」
と彼女は言った。
ーーーーー
・サイズ
全長約15cm+アジャスター約5cm
鉱石パーツ約3cm
・素材
チェーン:丹銅
ペンダントトップ:レジン、ワイヤー(銅線にポリウレタン加工を施したもの)
【作品誕生ストーリー】
ガソリンの匂いを漂わせた女性が1人
靴も履かずに森を歩いていた。
「もう何もかもどうでもいい」
「私なんていない方がいいんだ」
彼女はそう言うと
持っていたライターに火をつけた。
実は彼女は職場でいじめに合っていた。
上司からは毎日無理な仕事量を
押し付けられ残業ばかり。
なのに残業代はもらえていなかった。
周りの同僚からも
何だか避けられているような気がして
怖くて話しかけることもできなかった。
家に帰っても
暗く誰もいない部屋があるだけ。
彼女は毎日
「何のために生きているんだろう」
と思っていた。
そんなある日彼女は
急に思い立ち、
気がついたら森にいたのだ。
「全部燃えちゃえばいい」
そう言って彼女は
ライターの火を自分に近づけた。
一瞬にして火は彼女を包み込んだ。
このまま彼女は燃えてしまうのかと思った瞬間、
ザザー!っと
滝のような勢いの雨が降ってきたのだ。
そしてあっという間に
彼女を包み込んでいた火を消した。
「私、生きてる」
彼女がそうつぶやくと
その場にぺたんと崩れるように
座り込んだ。
すると彼女のところへ
何か光るものが近づいてきた。
そして突然彼女にこう言った。
「なんてバカなことをしているの!」
彼女がびっくりして顔を上げると
そこには小さな人のようなものが
宙に浮いていた。
人のようなものには
金色に輝く羽が生えていた。
「あなたは誰?」
と彼女は聞くと
「私は妖精のイシュケ」
と人のようなものが答えた。
「妖精?」
「私、おかしくなりすぎて
幻覚でも見てるのかな」
と彼女はつぶやいた。
「私は幻覚なんかじゃないわ」
「雨を降らせたのは私よ」
とイシュケは言った。
「あなたが火を消したのね」
「死なせてくれればよかったのに…」
と彼女が言うと
「バカなこと言わないで!」
「死んでいい生き物なんていないわ!」
とイシュケは言うと
「もっと自分を大切にして」
と言って小さな体で女性を
抱きしめようとした。
イシュケに触れられた瞬間、
彼女は暖かい日の光に
包まれているような感覚になった。
すると女性は急に大粒の涙を流しながら
わんわん泣き出した。
今まで辛すぎて泣くことすら忘れていたのだ。
溜まっていたものが
全部溢れ出すかのように泣く彼女を
イシュケは優しく撫でながら
「泣きたいときは泣いていいんだよ」
と言った。
「ありがとう」
と涙しながら彼女は言った。
しばらく泣いていた彼女は
「泣いたらちょっとスッキリした」
「もうバカなことはしないわ」
と言った。
するとイシュケは
「辛いことがあったら
これを見て私を思い出して」
「いつでも私はあなたのそばにいるよ」
そう言うと彼女の手に何かを持たせた。
彼女が手を見ると
水色に輝く石があった。
石に触れるとイシュケに
抱きしめられた時の感覚が蘇った。
「ありがとうイシュケ、
これをお守りにするわ」
と彼女は言った。
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・サイズ
全長約15cm+アジャスター約5cm
鉱石パーツ約3cm
・素材
チェーン:丹銅
ペンダントトップ:レジン、ワイヤー(銅線にポリウレタン加工を施したもの)