緑の妖精クイルテ　良縁　ブレスレット

【作品誕生ストーリー】 女性はいつも1人だった。 会社でお昼ご飯を食べるときも、 帰りの電車に乗るときも、 休日に映画を見に行く時も。 いつも1人で過ごしていた。 同じ会社の同僚たちは 楽しそうにおしゃべりしながら お弁当を食べたり、 休日の予定を立てたりしていた。 「楽しそうだな」と彼女は思いつつ 自分から同僚たちに話しかけることもなかった。 「別に1人の方が気楽だし」 と彼女は自分に言い聞かせるように 心の中で思った。 その日の帰り道、 女性はいつも通る道とは別に道があることに気づいた。 「あれ、こんなところに道あったっけ？」 女性はなぜか惹きつけられるように いつもとは違う道へ歩き出していた。 その道は進むにつれて 舗装されてない獣道のような道になっていき いつの間にか彼女は森の中にいた。 「ここはどこだろう？」 「でもなんかすごく心地いいな」 森の澄んだ空気や木々や草花の優しい香りに 彼女はとても心が落ち着いた。 「ちょっと休んでいこう」と 彼女は近くにあった岩に座り少し休んだ。 すると突然目の前が見えなくなるほどの濃い霧が彼女を包んだ。 そして霧が晴れたと思ったら 彼女の膝の上にあるものが座っていた。 それは手のひらに乗るほどの大きさで 人の形をしていた。 背中には金色の羽が生えていて 「もしかして妖精？」と女性は思った。 その妖精は彼女に微笑み 「私は妖精のクイルテ。よろしくね」 と言った。 そしてクイルテは彼女の手を取って 何かを渡した。 「なに？」と彼女は手を見ると そこには緑に輝く石があった。 「それはお守りよ」 「もうあなたは1人じゃないわ」 とクイルテは言った。 それを聞いて彼女は 「え、なんで知ってるの？」 と言った瞬間、また霧が目の前を覆った。 彼女はびっくりして目を閉じ 再び開けた時、彼女はいつもの帰り道にいた。 「夢でも見てたかな？」 と思ったけど手にはクイルテからもらった石があった。 次の日、いつものように女性は会社に行った。 そしていつものように1人でお昼ご飯を食べようとしていた。 でもふと彼女は昨日の夜のことを思い出した。 「もうあなたは1人じゃないわ」 クイルテのその言葉が蘇った。 そしてもらった石をぎゅっと握りしめると 彼女は同僚に話しかけた。 「一緒にお昼食べていいかな？」 同僚たちは一瞬びっくりした顔をしたけど すぐに笑顔で 「もちろん！一緒に食べよう♪」 と言ってくれた。 女性は 「1人で食べるよりおいしいな」と思いながら 同僚たちと笑顔でお弁当を食べていた。 彼女はクイルテのおかげで 1人でいることから抜け出すことができた。 ーーーーー ・サイズ チェーン約10cm+アジャスター約5cm 鉱石部分約3cm ・素材 チェーン：丹銅 鉱石部分：レジン、ワイヤー(銅線にポリウレタン加工を施したもの)