こんにちは、マロンです。お読みいただきありがとうございます。
2月5日から活動を始めた駆け出しのハンドメイド作家ですが、多くの方に作品を見ていただきまして本当にありがとうございます。
マロンは『ポーチ』と『ブックカバー』を主に作っていこうと思っています。
まだ準備中のブックカバーはちょっと置いておいて、数ある布小物の中からどうして『ポーチ』を作品として選んだのか、ということを書きたいと思います。
きっかけは、以前働いていた会社でのことです。
私が勤めていた会社はいわゆる『オフィス』という雰囲気のところで、男性は皆スーツにネクタイでデニムやチノパンはNG、女性の服装もスーツかオフィスカジュアル。あまり華やかな格好ができないところでした。
色味もグレーやネイビーが多く、全体的にちょっと地味な社風だったのです。
ですが、そういうところでも『ポーチ』は自由なのですよね。
それが一番よくわかったのはお昼休みのトイレです。
歯磨きをするモノトーンファッションの中に咲き乱れる色鮮やかなポーチたち!
大胆な赤いバラの柄やピンクの可愛いキャラクターもの、昭和レトロな懐かしい柄、スタイリッシュなデザインのもの…本当に様々でした。
その光景を見て私は、会社仕様のかっちりしたファッションは世を忍ぶ仮の姿で、通勤バッグにしのばせている可愛らしいポーチこそが本来のその人らしさが表れているアイテムなのだ、と思いました。
服装や髪の色は会社や校則で規制されても、ポーチの柄については誰も口出しできません。名刺入れのように「社会人らしさ」が求められることもなければ、年齢により制限されることもありません。個人の好みで選べるのです。
年齢からも社会的立場からも、何からも干渉されずに自分の好みだけで選べる『ポーチ』は、常識やマナーなど目に見えない様々な制約を受けながら生活している私たちを、本来の姿に戻してくれる魔法のアイテムのように思えるのです。
そんな『ポーチ』を楽しく選ぶお手伝いができたら……
「私はこれが好き!」と自由に思えるお手伝いができたら……
こういう思いから、ポーチを作品として作っていこうと決めました。
通勤バッグの中、通学鞄の中、マザーズバッグの中……誰かの持つ鞄の中で、マロンのポーチがその人らしさをほんの少しでも演出できましたら、本当に嬉しい事です。
そして末永くその人の暮らしに寄り添っていけたら、作家としてこれ以上幸せなことはありません。
そうなることを夢見て、作品を作り続けていきたいです。
お読みいただきありがとうございました。