お祝い御膳㊗️
お赤飯の餅米、小豆、塩に至る繊細な描写は更に米のテカリをも捉え、、、その究極のマイクロ描写は、蛤のお吸い物の貝や三つ葉を精緻に演出。難しいピンクのグラデーションも、作者の巧みな技は、威風堂々たる圧巻の存在感で鯛の塩焼きを主役に。常日頃料理人を楽しみ味わう人ならではの、色とりどりの野菜が盛られたお重は、さやえんどうの凹凸、人参、椎茸、筍の質感、酢でアク抜きされた蓮根の穴、ねじり蒟蒻のヌメヌメ感と、、、もう目を見張るばかりです。透明感あふれるイクラは散らし寿司の甘酸っぱい薫りさえ放ち、、、いつの間にか祝膳のヒロインになってしまいそうです(笑)紅白の水引きやお手もと等々、微に入り細を穿つ匠の料理人に、、、心からお礼を申し上げます。『二十歳のお祝い膳』一生物のお宝、どうもありがとうございました。